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第1497回 オプジーボと免疫療法を組み合わせて重い副作用

 ヤフーニュースにがん治療の新薬「オプジーボ」と自由診療の免疫療法を併用した患者さんに重い副作用が6例あり、その内1名がなくなったというニュースが出ていました。

 オプジーボの詳しい仕組みは分かりませんが、この薬はがん細胞から出る免疫抑制作用を妨害する薬のようです。通常はがん細胞がこういった作用を周辺に及ぼすことによって、自分自身が免疫細胞から攻撃を受けないように仕向けているわけです。

 しかしこの薬剤を使えば、この抑制作用が働かなくなるので、通常の免疫細胞が活躍し、ガン細胞を駆逐するという考え方で作られた薬です。

 これまでの抗がん剤(分子標的薬ではなく)は、がん細胞を正常細胞と区別して、その増殖を妨害するように作られた薬が多かったと思います。しかしこの区別が難しいので、結局正常細胞まで細胞分裂が阻害され、様々な副作用(副反応とも言うようですが)が生じていました。

 しかもこの抗がん剤は使えば使うほど、正常の免疫細胞が疲弊し、見かけ上がん細胞がなくなったように見えても、結局再発してしまうというデメリットもあったように思います。

 こういった欠点を何とか克服できないかと考えて作られたのが「オプジーボ」だと思っています。つまりがん細胞の細胞分裂過程を阻害するのではなく、通常の正常な免疫細胞を活用するという発想です。
 
 ところがネットのニュースを読むと、この薬が効きすぎて、免疫細胞が通常の正常細胞まで攻撃してしまう例があるようです。そこへさらに自由診療の免疫療法を組み合わせたため、その攻撃がますます激しくなったのではと私は想像しています。

 つまり免疫細胞というのは、体内の警察官みたいなもので、犯罪(がん細胞)を普段は取り締まっているわけですが、オプシーボという薬は、この警察官の理性を取り去り、抑制のきかない状態で細胞をやっつける作用があるという事です。

 そこへさらに免疫療法を加えたという事は、更に抑制の効かない警察官を大量動員したという事になりそうで、過剰反応が起きるのは当然のような気もします。

 こんなことは素人の私でもわかるような内容ですが、医療機関がそういったことを考慮せずに実施したとすれば、それは金儲けのため?と勘繰らざるを得ません。

 一方患者さんの立場に立てば、なんとかしてがんを撲滅したいと思って大金を投じていると思われますので、なんとも残念な結末です。個人的にはこういった医療機関の名称をきちんと明らかにしてほしいなと思います。

第1495回 今年新たにがんと診断される患者は100万人超だそうですが・・・

 ヤフーの健康関連ニュースによれば、「今年がんと新たに診断、100万人超、がんセンター予測」だそうです。予想ですから本当にそうなのかと言うことは不明ですが、いずれにせよ100万人と言えば、日本の総人口の0.8%ぐらいとなり大変な数です。

 しかも最初私は勘違いしていたのですが、この数字は新たに診断される患者数ですから、すでにこの病気になっている方もいるわけで、総患者数はもっと多いということになります。

 ちなみに厚労省の統計によれば、2011年のデータですが、主な傷病の総患者数と言うデータがあって、これによれば悪性腫瘍の総患者数は約153万人となっています。

 なおこの資料で最も多いのが高血圧患者数で907万人、次が糖尿病で270万人、高脂血症189万人、心疾患161万人、そして悪性腫瘍となっています。

 最初の記事に戻りますが、この年間100万人と言う数字は1975年の5倍と言う数字だそうで、高齢化が主な要因と書かれています。

 そうかあ、がんと言う病気は高齢者がなりやすいというイメージがありますから、やはりそうなのかなと思いましたが、念のため1975年から今年2016年までの40年ぐらいで、高齢者がどのくらい増えているかを調べてみました。

 結果は1975年時点の65歳以上の高齢者人口は884万人であり、2016年の高齢者人口は3300万人だそうで約3.7倍になっています。

 余談ですが、年金財政や国民健康保険の財政がひっ迫する理由がよくわかるような気もします。

 しかしそれでも5倍に満たないということは、残りの部分は、悪性腫瘍の早期発見体制が昔より整っているということなのかもしれません。つまりがんを見つける診療技術が発達したということです。

 とはいうものの、患者側の立場に立てば、患者数が何人だろうがどうでも良いことで、問題は治癒率です。つまり科学技術の進歩によって、こういったがんの増加に対して、現在の治療は効果が上がっているのか、と言うことが気になります。

 調べてみると、それっぽいデータがあって、ここ20年ぐらいで実績は上がっているという評価のようですが、高齢化率等を調整した値ということで、ごく単純に人数当たりの死亡者数のグラフを見ると、毎年増加傾向にあるようにも見えます。

 このあたりのデータはあやふやなので、あえて私が見たページへのリンクは控えますが、要するに加齢によってがんになりやすくなり、高齢者の場合は治りにくいということかなと思います。

 しかし高齢者と言うキーワードを除くと患者数、死亡者数も増加の一途をたどっているようですから、がん治療はまだまだ道半ばです。

 最後に国立がん研究センターの2015年のデータがありましたのでリンクさせますが、患者数は激増中です。「2015年のがん患者数、死亡数予測」というデータですが、右肩上がりのグラフを見ると背筋が寒くなります。

 原因は高齢化と早期発見なのかもしれませんが、根本的な原因は喫煙や食生活にあるような気もします。

第1493回 オプシーボには副作用がある、健康保険税は高すぎる?

 人間が摂取するあらゆる食べ物に良い面と悪い面があると思っています。ただ一般的に誰もが食べるものは、良い部分が比較的多いので、誰もが安心して食べているわけです。

 しかしアレルギーに代表されるように、特定の食物の特定の成分で、激しく体が反応する場合があります。免疫系の過剰反応と一般的に言われています。

 私も喘息やらアトピーやら、アレルギー性鼻炎等々に悩まされてきましたので、免疫系の働きには関心があります。小さい時は猫が近づいてきただけで、目がしばしばし、鼻水が出て、息が苦しくなるなんて言う過剰反応も経験しています。

 しかし加齢に伴って免疫系は少しずつ衰えていくようです。いつの間にか激しい喘息やアトピー等の反応は起きなくなりました。もちろん花粉症等は感じますが、鼻水が出る程度で収まっています。

 時期的には今もそうですが、どうやら花粉だと思うのですが、喉がいつもムズムズして咳払いが続いたりします。風邪の症状と間違えることも多く、これはちょっと悩ましいです。

 いずれにしても年を取ると骨髄の働きが悪くなり、造血機能が衰え、その結果免疫機能も徐々に衰退。そんなときに、身体の一部に異常な細胞が生まれると、通常は免疫系の働きですぐにそういった細胞は駆逐されますが、高齢になると見逃される確率が増えていきます。

 そんな細胞の一部に強い自己増殖能力があると、それが悪性腫瘍と呼ばれるものに変化することになります。これに対して現在の人類は、X線等の放射線を照射して細胞そのものを破壊したり、異常な細胞の塊を外科的手術によって取り除いたり、抗がん剤で細胞の増殖を抑えたりして、何とか悪性腫瘍と戦ってきました。

 さらに最近は医学の発展により、がん細胞に目印をつけて免疫細胞で破壊するという分子標的薬の治療も行われています。

 そんな中、新たに画期的な作用機序を持つ薬として「オプジーボ」という薬が開発されました。これは以前書いたように、要するに免疫機能を高めて腫瘍細胞を破壊するという薬のようですが、昨日のニュースで「副作用もある」と伝えられてびっくり。

 免疫機能を強化するだけですから、激しい副作用はないのかと思っていましたが、実際には免疫系が活躍しすぎて、正常細胞まで破壊してしまうことがあるようです。

 なんだかアレルギー反応みたいだなと思いましたが、そう考えると人体が最初から持っている免疫機能は、悪い細胞だけを的確に見分けて駆逐する、実に素晴らしい機能を持っているんだなと逆に再認識です。

 それはそれとして、こういった副作用のことをきちんと理解して使用している医師なら良いわけですが、どうもそうでない医療機関もあったようで、そこで強い副作用が生じているということのようです。

 つまりはっきり言えば医師の勉強不足。日頃から体力の限界まで忙しそうに働いている医師だとは思いますが、そうなるとやる気のある医師ほど最新情報を勉強する時間もない、という矛盾が生じます。

 少子高齢化に伴って、悪性腫瘍の患者さんは今後ますます増え続ける気がします。一方若年層は減るわけですから、若い医師が育たないし増えないという矛盾もあります。

 さて私の最後の治療はどうなるのか?昨日市から健康保険税、いわゆる国民健康保険の掛け金の請求書が来ましたが、算出基準をトータルすると収入の2割弱(一人暮らしなら1割弱です)がこういった掛け金に費やされています。

 収入が300万なら年間30万弱でしょうか。しかし年金収入が100万ぐらいの一人暮らしの高齢者が10万弱掛け金を取られたら、残りは90万。それで生活ができるのか?

 医療環境はどんどん厳しくなるのに、医療費の負担は大きくなり、健康保険の掛け金で生活費が圧迫されるという矛盾した環境に陥る人が、今後どんどん増えそうです。
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hoku

Author:hoku
 高血圧、痛風の薬を毎日飲み続け、季節によっては喘息やアトピー症状に悩まされながら、健康に気を使っている60代前半のおっさんです。

 一時期、妻の突然の病死による家庭環境の激変と、仕事の重圧で、若干自律神経のバランスが狂ってしまい、体が勝手な反応をしていました(不眠、動悸、イライラ、悪夢、めまい等)

 しかし最近はなんとかその症状を乗り越え、これまで自身が体験してきた病歴と治療状況を詳細に報告しています。どなたかの参考になれば幸いです。

 ちなみに写真は私の大好きなハワイのダイヤモンドヘッドで撮影したものです。