第1446回 鼠蹊部ヘルニア術後の痛みと経過

 手術が終了し、マスクが外され「では病室に移動します」「病室用のベッドに移ります」と言われましたが、ともかく下半身に感覚が全くないので、言われるがまま「はい、分かりました」と答えます。

 すると手術代の横に病室用のベッドが備えられ、私の周辺に5人ぐらいの人だかりができ、掛け声とともに持ち上げられ、横へ平行移動です。

 ちなみに手術前に履いていたパンツは、手術が始まる前に脱がされ、医師や女性看護師が見守る中で、下半身がすべて露わになっていたはずです。

 さらに剃毛ですが、どうやらバリカンみたいなもので、手術室に入ってから剃ってくれました。これも手術直前の方が感染等の危険が少ないという話です。

 また「終わりました」と言われ、「分かりました」と答えましたが、なんか妙にしゃべりにくかったです。下半身麻酔の影響が声帯や喉の筋肉等に影響を与えているんだなと感じました。

 病室への移動は目をつぶっていましたが、時折目を開けると天井がすごい速さで動いています。ベッドの移動を見守る一般の患者さんの視線も感じました。

 移動時間は数分。病室は今回ともかく手術と言うものが初めての体験で、なおかつ1~3泊と言う入院期間だったので個室を希望しました。シティホテルのスイートルームぐらいの広さがあって、これは予想外。
 
 午後の3時半ごろ、とりあえず部屋に落ち着くと看護師さんが来て、「麻酔が切れるまで、このままの状態で安静にしていてください」と告げられました。

 しかし足の感覚がまったくない。不安になって、ゆっくりと手を動かし、腰のあたりに持っていくと、何やら堅い箱のようなものがあります。

 「なんだこれは。下半身が堅い木の箱に入っているのか」という想像をしてしまいましたが、なんのことはない自分の腰骨です。しかし触っても、足を触られたという認識を脳が処理できないようで、手の感触から、そこに何か物体があると認識しているようです。これは面白い経験です。

 とはいうものの、何となく足がしびれているような感触もあり、ちょっと動かしたいという欲求が出るのですが、その脳からの指令が胸のあたりで消えてしまう感触は不気味です。

 「こりゃまあ、どうにもならん」と思ってうつらうつらしていると、5時を過ぎたぐらいだと思うのですが、麻酔が少しずつ切れてきた感触があります。

 先ず右側の腰骨を認識することができました。しばらくすると、右足全体の感覚が少し戻ってきて、寝たまま足をちょっとだけピクピク動かすことができるようになりました。しかしなぜか手術をした左側は麻酔がまだ効いています。

 6時を過ぎると、左足にも感触が戻ってきましたが、その感触を確かめようと、ちょっと体の左側部分に力を入れると鼠蹊部に「ガツン」という痛みが走ります。

 「これが術後の痛みかあ」なんて最初は暢気に構えていましたが、やはりかなり痛い。動くと痛いので、足の感触が戻っても、全く動けません。

 そんな中、看護師さんが食事を持ってきてくれ、電動ベッドを少し傾けてくれました。その間もかなり痛い思いをしましたが、朝昼を抜いていたので、とりあえず食事は完食。

 その後先ずは痛み止め(ロキソプロフェン60mg)と胃の荒れを防ぐレバミピド100mgを飲んで、ちょっと効いたかなと思ったころトイレへ。しかしこれが一番つらかったです。人間と言うのは、実に腹筋と言うのをよく使って動き回っているんだなということがよくわかりました。

 起き上がる、立ち上がる、歩く、ドアを開ける、立った状態を維持する、小用をする、これらの動作すべてに腹筋が伴い、そのたびに「グワ~ン」という痛みが襲ってきます。

 それでも何とか我慢して小用を終え、再びベッドへ。腰を下ろすときは両手でベッドのあちこちをもち腹筋を使わないようにして、足をベッドの上に持ち上げるにも両手で自分の足を持って引っ張り上げ、なんとかベッドに戻りました。(続きます) 
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hoku

Author:hoku
 高血圧、痛風の薬を毎日飲み続け、季節によっては喘息やアトピー症状に悩まされながら、健康に気を使っている60代前半のおっさんです。

 一時期、妻の突然の病死による家庭環境の激変と、仕事の重圧で、若干自律神経のバランスが狂ってしまい、体が勝手な反応をしていました(不眠、動悸、イライラ、悪夢、めまい等)

 しかし最近はなんとかその症状を乗り越え、これまで自身が体験してきた病歴と治療状況を詳細に報告しています。どなたかの参考になれば幸いです。

 ちなみに写真は私の大好きなハワイのダイヤモンドヘッドで撮影したものです。